2020-01-01から1年間の記事一覧
本書は著者の「閻魔悪太郎」というペンネームからして、ふざけているのであるが、これは悪戯に読者を刺激するための内容のものでは無い?と言いたい。が、真面目な啄木図書の読者への刺激を煽るようなところもある。しかし意外と真面目に啄木を読まれた方の…
山本玲子著『石川啄木 トレビアンなお話』(ツーワンライフ出版:1,000円+税/委細は下記の奥付写真参照) ☆ 山本さんは元石川啄木記念館学芸員で現在、啄木ソムリエとしてフリーにて、石川啄木の文学と人との顕彰につながる活動は異色であり、研究者であり…
東北の静かな農村の夕暮れに、啄木が見たのは、白い大根の花が咲いている畑の中で、若い男女の話し合う姿でした。 その情景を「大根の花白きゆふぐれ」と詠んだ啄木の有名な歌があります。 しかし、この情景の解釈は今、大きく2つに分かれております。そこ…
千葉県市川市本八幡駅前にある「じもとの放送局」に参加している平山陽氏(劇作家・テレビデレクター・共著書に『クイズで楽しむ啄木101』(桜出版)などがある)が率いる「ダークホース~穴馬たちの挑戦~」は毎週、日曜日の午後1時から3時まで生放送で、…
山下多恵子氏は先に『忘れな草 啄木の女性たち』(未知谷:2006年)を書いて、啄木研究家としての揺るぎない山下氏の名を内外に広く知らしめた。 続けて『啄木と郁雨』や近代の苦悩した女性像を浮き彫りにした渾身の名著となった評伝『裸足の女 吉野せい』や…
毎週、日曜日の午後1時から、若手の演劇集団「ダークホース」が、〜穴馬たちの挑戦〜として、演出、脚本家の平山陽氏の薫陶を受けて、ネットテレビで2時間の生放送を行なっている。 今週は22回目の放送を記念して、 特集「騙された啄木」の生朗読劇と「石…
2020年9月27日(日)の日本経済新聞(文化面)に歌人の坂井修一氏が、明治43年の「大逆事件」は日本の歴史に残る冤罪事件でありるが、国民には極秘に進められた大審院の秘密裁判を、啄木は当時、東京朝日新聞社に勤めており、友人の平出修が、この事件の弁…
「民主文学」の6、7月号に載った碓田のぼる先生の論稿に驚きました。碓田先生は現在、93才7カ月です。その先生が、前後篇を合わせて33頁にわたる論稿を発表されているのです。以前の稿に訂正を加えた評論ですが、この熱意には驚きの他に言葉がありま…
BSフジテレビ系列で4月から13回放映されたテレビアニメ「啄木鳥探偵處」(伊井圭原作・創元社文庫)は、放映終了後も各地で、アニメ展などが開かれるなど、話題を提供しているが、アニメ化された啄木とその仲間たち(金田一京助、吉井勇、若山牧水、などな…
このたび、韓国から嚴仁卿訳著『あこがれ』(日韓対訳)が完全翻訳版として発行されました。著者の嚴仁卿氏は2年前から『一握の砂』、『悲しき玩具』と完全版を刊行しておりますが、冷え切っている現在の日韓外交は双方国の政治家と外交官の稚拙さを露呈す…
今から8年前の「仏教タイムス」に【没後百年石川啄木】〈父(一禎)の住職は結婚第一世・大逆事件への関心が〉という見出しの記事が載りました。この記事には詩人で文芸評論家の岡本勝人氏が解説を寄せている。 啄木は幼児期から仏教的な雰囲気の中で育ち、…
以前に友人から送って頂いた啄木資料の中に平田オリザ氏が朝日新聞(読書欄)に連載されている「古典百名山」というコラムがある。 その77回目に石川啄木の『一握の砂』を取り上げていたのであるが、その時にすぐ紹介しようと思いながら、コロナか禍の中に自…
盛岡市渋民にある石川啄木記念館にて毎年、開催されている「啄木学級 故郷講座」が本年も開催る予定とのチラシを頂きましたので紹介します。 詳しいことは石川啄木記念館に直接お問い合わせください。 啄木学級故郷講座ー1(表面) 啄木学級故郷講座ー2(…
本日、北海道新聞(2020年8月13日・夕刊・記事)が石川啄木を通じて知り合った親友の1人である釧路市在住の北畠立朴氏から送られてきた。 その1面に啄木と釧路との関りが詳しく紹介された記事であり、取材に協力した北畠立朴氏の写真も載っている。北海道…
少し紹介が遅れてしまったが、去る7月23日(木)の朝日新聞(文化面)に掲載された放映中(当時)のアニメ化された伊井圭原作『啄木鳥探偵處』(創元社文庫)をアニメ化して12回にわたってフジテレビ系の地方局からの電波も駆使して全国的に放映されたもの…
岩手県盛岡市を本拠地として活動する「石川啄木・宮澤賢治を研究し、広める会」という研究者の会がある。 その会が年に一回発行している「啄木・賢治」には、毎号充実した研究論が満載である。その研究成果を満載したA5判(ほぼ週刊誌と同じサイズ:領価1000…
今朝ほどの東京新聞(朝刊:2020年7月11日)の書評欄に石浦章一氏の書いた『天皇皇后両陛下が受けた 特別講義 講書始のご進講』(KADOKAWA)の書評が載った。その中の文言に【秘曲「啄木」のような一対一伝承なのか】という短い文言に我が家の連れ合いが気…
先ごろ、石川啄木の妹三浦光子氏の遺族から啄木の書簡などを含む貴重な資料が岩手県盛岡市の石川啄木記念館に寄贈されたという記事を読んだが、その中に啄木の妻節子が書いた問題の「手紙」も含まれているか否かは私には解からない。 先日、啄木文献を整理し…
石川啄木の妻・節子についての書籍や研究論は幾つか出ているが、その妹について書かれた論文には管見ながら私は初めて出会った。 本論の正確な表題は『「研究ノート」堀合孝子「遂に意を果たしかね」をめぐって』である。 啄木の妻節子は啄木没後に、病身の…
BSフジ他のテレビ局で放送中のアニメ化された石川啄木と金田一京助が活躍する【啄木鳥探偵處】も、いよいよ終盤になりましたが、本日、友人のTさんから、このアニメのキャラクターたちを描いた小さめな風呂敷(5枚セット)を頂きました。120余年前に亡く…
去る2020年6月13日の東京新聞(夕刊)に、土井礼一郎氏が「短歌の小窓」というコラムで啄木の「はたらけど/はたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざり/ぢっと手を見る」の歌を踏襲してみごとに今の自分を詠んでいる現代歌人の歌を例にあげて「時代を詠…
2019-08-30 国際啄木学会東京支部会のお知らせ 9月7日(土)13時00分~16時30分 会場:明治大学和泉校舎(研究棟1階 会議室) 内容 【研究発表】 平山 陽:啄木演劇の脚本を書いて~事実と虚構の啄木と節子~ 【研究余話】 大室精一:『啄木そっくりさん…
本年の1月末に友人からお土産に頂いた4冊の綺麗な装丁の小型冊子(縦14.5/横10.5)30頁の4種類の装丁が異なる冊子だが内に記された1頁1首の歌は4種とも同じである。値段の記載が無いので問い合わせてから紹介しようと思っていたら、2月に入ってすぐ…
コロナ騒ぎで全国の公共的な施設での企画展は軒並み休館であったが地方では多少の違いがあるようです。送られて来たパンフの紹介を控えておりましたが、本館の場合も直接電話などで問い合わせてから訪ねてください。 釧路文学館にて開催中の「新聞記者・石川…
本年4月に発表された「釧路文学賞」は北畠立朴氏の「梅川操の言葉を信じたく候」に決まって、作品は「釧路春秋」84号(2020年5月発行/釧路文学団体協議会/1200円)に掲載された。 石川啄木に関心のある人なら「梅川操」という名前を記憶している人は多い…
コロナ騒動によって国際啄木学会をはじめ、各種の啄木に関する催事が全国で4月13日の啄木忌を中心に多くが開催を予定されていたが、すべて延期や中止となりました。例外的に一部の関係者のみで啄木の故郷・渋民では「啄木忌」の法要があったようです。「一…
このたび、知友、伊井圭氏の遺作『啄木鳥探偵處』(創元推理小説賞を受賞)がアニメ化されて4月13日より放映中である。私が知っているだけでも「BSフジテレビ」をはじめ5局ほどの地上波テレビも含めた局での放映で、時間帯は月曜日の真夜中24時(BSフ…
石川啄木記念館に「2020 啄木祭」について問い合わせたところ、下記の返信がありましたので、啄木愛好者の皆さんへ、湘南啄木文庫よりお知らせいたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーー (略) 新型コロナウィルス感染症拡大防止の関係から、石川…
「コロナウイルス感染症」の拡大が懸念される日本列島ですが、そのような中で、下記の記事が岩手日報に紹介されました。 もちろん、コロナ騒動が収まってからのことになりますが、私たちは、岩手県内の各所の地域の小人数の集まりで、啄木を一緒に語り、一緒…
我が知友であった伊井圭氏の遺作となった『啄木鳥探偵處』(創元推理小説賞)が、このたびアニメ化されて来る4月13日(東京圏内)より放映が開始されます。 ぜひ、ご家族で録画などして一緒に楽しんでみてください。啄木と金田一京助の友情も、小説では作…