今から8年前の「仏教タイムス」に【没後百年石川啄木】〈父(一禎)の住職は結婚第一世・大逆事件への関心が〉という見出しの記事が載りました。この記事には詩人で文芸評論家の岡本勝人氏が解説を寄せている。
啄木は幼児期から仏教的な雰囲気の中で育ち、やがて天与の才能を持って世に出る途中にして病魔と貧困の中で26才という短い生涯を閉じたが、没後百年以上の時間を経てなお、新しい感覚の詩人であり、思想家であったと認められ、その作品(特に短歌)は多くの人の心に寄り添う秀歌として愛誦されておりますが、コロナか禍の今だから、啄木の歌を読み、その歌から、自分の心の中にある、喜び、憤り、哀しみ、そして、楽しみを共に味わって見たいと思うので、湘南啄木文庫の資料から少し古い資料を紹介した次第です。