岩手県盛岡市を本拠地として活動する「石川啄木・宮澤賢治を研究し、広める会」という研究者の会がある。
その会が年に一回発行している「啄木・賢治」には、毎号充実した研究論が満載である。その研究成果を満載したA5判(ほぼ週刊誌と同じサイズ:領価1000円)の誌は今年も発行されました。
特に一般の人にも興味を持って読める論稿の表現が記された目次の3頁を写真版にして載せて置きますが、中でも山田武秋氏の「啄木とダンテの地獄~「石破集」とダンテ『神曲』を中心に~」は、先行研究者の大家である方々が踏み込まれなかったところに挑んでおられる、山田武秋という人に研究者の貌が感じられて興味深く読んだ。
山田氏はこれまでにも、啄木の歌と仏教との接点について、先行研究の見直しを示唆する論稿を発表してきたが、今回の論稿にも先行研究者が触れなかった視点を示している。内容が少し長いので冒頭の1頁だけ写真版で掲載して置きます。興味のある方は最終に載せた発行所の連絡先に問い合わせてください。