湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

 

”啄木の時代に「釧路の海に千鳥は鳴いたか?」

季刊誌「釧路春秋」80号が届いた。その中に啄木研究家の北畠立朴氏が「明治時代の知人岬海岸に千鳥はいたか」という論評を寄せている。

これは啄木の処女歌集『一握の砂』の中にある下に記した1首の歌をめぐる物語です。

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しらしらと氷かがやき

千鳥なく

釧路の海の冬の月かな

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この問題は、戦後まもなくから論じられているのだが、同じように啄木の歌で1番、人口に膾炙する歌でもある「東海の小島の磯の・・・」歌に出て来る「蟹」についても、その種類に及ぶ研究までされて論じられてたり、さらに「東海」とは何所かという場所の問題になると、大変なひろがりをもって喧々諤々の論じられようである。

さて、北畠立朴が今回テーマとした、千鳥は啄木の時代に釧路の海に居たのだろうか?という論考にしばし、耳を傾けて、否、目を向けて読んでみてください。

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