『東京の「啄木日記」を歩く~明治を探して~』(旭図書センター・非売品・A5判・360頁)この大著を10年余の時間をかけて1冊の本にまとめたのは札幌市在住の主婦である。
その人が2022年2月8日号の北海道新聞(朝刊)の「ひと」欄に紹介されている。
東京で一番困ったことはと聞いたら「いつも時間が足りなくなることだった」と云われた。私も同好の仲間として解る言葉であった。
とにかく、とてつもなく時間と資料と探究心が求められる労作である。
北海道新聞の黒川伸一記者がその辺の苦労を上手く聞き出して伝えている記事である。中川さんの苦労は温かい黒川記者の記事の文章によって報われたことであろうと思う。