「啄木と花」については「真生」(華道「真生流」の季刊誌)に長期の連載で好評を得ておられましたが、シリーズの終了後に「与謝野晶子と花」、「若山牧水と花」の2篇が載った雑誌が手元に届きましたので、近藤先生の許しを頂きましてご紹介させて頂きます。
晶子は啄木にとって短歌への道を最初に開いてくれた人であると言っても過言ではない。その晶子の花の歌は啄木の花の歌とはまったく異なる印象を与えることを近藤先生は示唆されます。
そして啄木が26才の人生を終える場に居て啄木の友人として唯一人、その死を看取った若山牧水の花の歌もまた、啄木の歌とは異なる印象を与えているのです。
啄木と親しかった近代短歌の2人の大歌人と、その歌について近藤先生の解釈は意外性を持っていることを読み取ってお楽しみください。