湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

【takubokusatoemailnejpの日記】からの転載記事3点!

 

国際啄木学会東京支部会のお知らせ

9月7日(土)13時00分~16時30分

会場:明治大学和泉校舎(研究棟1階 会議室)

内容

【研究発表】

平山 陽:啄木演劇の脚本を書いて~事実と虚構の啄木と節子~

【研究余話】

大室精一:『啄木そっくりさん』を書いて

佐藤 勝:3人の共著『クイズで楽しむ啄木101』が誕生するまで

支部会議】 東京大会に備えて、ほか

私の啄木に関する別項目の【takubokusatoemailnejpの日記】に記した、記事が3点ありますので、これを以下に転載して置きます。

なお、本頁を直接開くには、下記のアドレスをクリックしてください。

https://takubokusatoemailnejp.hatenablog.com/

 

国際啄木学会 2019 創立30周年記念東京大会

 

10月12.13日の土曜、日曜の2日間は、国際啄木学会の30周年記念の大会が東京の明治大学駿河台校舎・リバティタワー)にて開催される。
私が主宰する「湘南啄木文庫」では、この記念大会を祝福する意味で拙文庫が収集した書籍80点ほどの中から66点を選んで「石川啄木に関する海外出版(国内で外国語出版を含む)図書展」(展示は12日のみです)として、同会場に展示することになったので、この展示目録(A 4判・4頁)と、翌13日の午後からの「東京の啄木文学散歩」の栞を私が作成を担当してましたが、何度かの下見などをするなどをして、本日、ようやく8頁の小さな冊子(写真)を作成しました。

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東京文学散歩ー1

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東京文学散歩ー2

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東京・啄木文学散歩ー2

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東京文学散歩ー3

 

外国語の啄木図書展示目録ー1

 

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外国語の啄木図書展示目録ー1

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外国語の啄木図書展示目録ー2

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外国語の啄木図書展示目録ー3

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外国語の啄木図書展示目録ー4

 

国際啄木学会東京支部会のお知らせ

9月7日(土)13時00分~16時30分

会場:明治大学和泉校舎(研究棟1階 会議室)

内容

【研究発表】

平山 陽:啄木演劇の脚本を書いて~事実と虚構の啄木と節子~

【研究余話】

大室精一:『啄木そっくりさん』を書いて

佐藤 勝:3人の共著『クイズで楽しむ啄木101』が誕生するまで

支部会議】 東京大会に備えて、ほか

 

盛岡市の「ジロー印刷企画」が4冊の「啄木短歌手帳」冊子を発売!

本年の1月末に友人からお土産に頂いた4冊の綺麗な装丁の小型冊子(縦14.5/横10.5)30頁の4種類の装丁が異なる冊子だが内に記された1頁1首の歌は4種とも同じである。値段の記載が無いので問い合わせてから紹介しようと思っていたら、2月に入ってすぐに東京近郊ではコロナ戦争が勃発?して、たちまちに緊急事態宣言などになってしまい、心は落ち着かないままにうち過ぎてしまった。

写真版で発売元なども載せて置きますので、興味のある方は直接(有)ジロー印刷企画(電話:019-651-6644)まで問い合わせてください。

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4種の「啄木短歌手帳」

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短歌手帳の発行所「ジロー印刷企画」の連絡先など記載

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頁の内容と「栞」

 

釧路文学館にて「新聞記者・石川啄木展」を開催中!

コロナ騒ぎで全国の公共的な施設での企画展は軒並み休館であったが地方では多少の違いがあるようです。送られて来たパンフの紹介を控えておりましたが、本館の場合も直接電話などで問い合わせてから訪ねてください。

 

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釧路文学館にて開催中の「新聞記者・石川啄木」のチラシ



「釧路春秋」文学賞を北畠立朴氏が受賞!

本年4月に発表された「釧路文学賞」は北畠立朴氏の「梅川操の言葉を信じたく候」に決まって、作品は「釧路春秋」84号(2020年5月発行/釧路文学団体協議会/1200円)に掲載された。

石川啄木に関心のある人なら「梅川操」という名前を記憶している人は多いと思うが、啄木が釧路に滞在中のことで有名なのは芸妓の小奴との恋仲であったとう話しであるが、これは歌集『一握の砂』の中に小奴を詠んだ数首の歌が収載されていることからであり、啄木自身の日記などにも小奴の名前は度々登場することから後の研究者が小奴を訪ねて問いただしたりして、本人もプラトニックな恋人であったことを語り、また、記したりしている。が、実は小奴には恋敵でもあった梅川操という女性の居たことはあまり知られていない。

それは啄木の日記に悪い印象を与える女性として登場したことで当人の梅川操は、啄木を憎む言葉だけを残しているからである。

今回の北畠立朴氏の論稿ではその事情を詳細に調べて書かれているのだが、小奴という啄木の恋人?的な存在の影を払拭することに成功しているかというなら、私は何か1つの確たる証拠に欠けているような印象が残った。しかし、北畠立朴氏の渾身の研究論であり、私の先入観が邪魔しているとも思う。そこで、興味のある方は6頁にわたる論稿の冒頭から2頁までを写真版で載せましたが、残りは本書を取り寄せてお読みください。

※本書の入手方法は下記の通りです。

釧路市内の8店の書店にて発売中です。又は「釧路文学館」に問い合わせてください。

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「釧路春秋」84号



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北畠立朴氏の「梅川操の言葉を信じたく候」6の1

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「梅川操の言葉を信じたく候」6-2

 

「国際啄木学会会報」38号&「国際啄木学会 研究年報」23 が発行されました!

コロナ騒動によって国際啄木学会をはじめ、各種の啄木に関する催事が全国で4月13日の啄木忌を中心に多くが開催を予定されていたが、すべて延期や中止となりました。例外的に一部の関係者のみで啄木の故郷・渋民では「啄木忌」の法要があったようです。「一般の参加者はお断りして」というさびしさですが、コロナ騒動は世界中の至る所に影響を及ぼしている最中に、昨年より準備されていた2冊の国際啄木学会誌が発行されました。

何とのの中に小生が大室精一先生、平山陽氏との共著者として参加した『クイズで楽しむ啄木101』(桜出版・2019年12月・1200円+税)が新刊紹介として吉田直美氏が、まことに的確な文章にて紹介してくださったので、写真にて載せさせていただきました。なお、同時に発行された大室精一先生の単独書『啄木そっくりさん』(桜出版・2019年12月・1200円+税)の書評も寺山修司研究の第一人者である小菅麻起子氏の論稿も載っておりましたので一緒に紹介させて頂きます。

小菅氏は『初期寺山修司研究』などのすぐれた著書も世に送り出されている研究者で「啄木と修司」についての論稿も多く書かれてあります。興味のある方はそちらの方も検索して見てください。

なお、国際啄木学会の「研究年報」や「会報」はバックナンバーも含めて国際啄木学会事務局までお問い合わせください。

詳しいことは国際啄木学会のホームページをご覧ください。

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『クイズで楽しむ啄木101』の表紙

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『啄木そっくりさん』の表紙

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「国際啄木学会 研究年報 23」表紙

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「国際啄木学会会報38号」の表紙

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吉田直美氏の新刊紹介(『クイズで楽しむ啄木101』)

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小菅麻起子氏の書評『啄木そっくりさん』-その1

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小菅麻起子氏の書評『啄木そっくりさん』-その2

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「国際啄木学会 研究年報 23」目次ー1

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「国際啄木学会会報38号」目次ー2

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国際啄木学会 研究年報 23」奥付

 

伊井圭氏の遺作がアニメ化されて・・・・・

このたび、知友、伊井圭氏の遺作『啄木鳥探偵處』(創元推理小説賞を受賞)がアニメ化されて4月13日より放映中である。私が知っているだけでも「BSフジテレビ」をはじめ5局ほどの地上波テレビも含めた局での放映で、時間帯は月曜日の真夜中24時(BSフジテレビの場合)からの放映にもかかわらず若い人に人気があるようで、つい先日のこと、ある知人の青年から「啄木って探偵もやっていたの?」と聞かれて私もその場の雰囲気で「そのようだね」と笑いながら応えてしまった。

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一昨日の夜、私は三浦光子と堀合了輔の書いた2冊の本を取り出そうとしたが、五十音順に参列揃いで1万冊前後の啄木関係の本を保存しているのだが、整理方法と床面積の関係で三浦も堀合も奥の奥にあるために、その前列から前々列まで取り除くことがひと作業なのである。

作業の途中で次次と懐かしい写真や本が出て来て、ついぺらぺらと捲っていたら午後の4時頃から始めて2人の著者の本を取り出したのは夜の9時過ぎであった。
啄木関係の図書を私と同じように収集している若い友人の平山陽さんが興味を持ちそうな古い戯曲本があったので、途中で写真を撮って送った。

平山さんは今、映画や舞台劇になった啄木関係の文献を調べている。私が手にしたのは藤森成吉著『戯曲 若き日の啄木』(昭和14年・新潮社刊)と同じ本の再販本で、これは昭和21年に高須書房から発行されたものであった。

舞台に関しては先代の市川染五郎が啄木を演じた菊田一夫作、演出の「悲しき玩具」や佐々木愛・佐々木光枝母子が嫁と姑を演じた文化座「啄木の妻節子」、などの資料もあったなぁ、などと気が飛んでしまって時間が過ぎてしまうのだが、自分の書棚で書籍の検索をしながら感慨に浸ってしまうことが度々あるから作業がすすまないのである。

 今回もこの作業の過程で井伊圭さんの『啄木鳥探偵處』の初版の単行本が出て来て、その本に挟まれていた伊井さん(本名は別)の手紙が出てきて、それを読んでいたら涙が出てしまった。

 伊井さんは、あの本で創作推理小説賞を受賞したけど、次の作品の執筆依頼が届かない、これが私の実力なのでしょう、と苦しい思いを美しいペン字で綴っているのですが、その後に「啄木をもっと語りたいですね」とか、『啄木鳥探偵處』を書いた時のヒントは、井上ひさしの作品「泣き虫なまいき石川啄木」の舞台を、こまつ座で観たことであったと書いてありました。
 アニメ化されて間もなくの情報では、アニメグッズまで出ていることを知ったが、もし、彼が今、生きていたなら、どれほど喜んだことかと思ったして涙したのです。

 伊井さんの生きざまが、どこか啄木の人生に重なって来てしまったのです

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伊井圭著『啄木鳥探偵處』(初版の単行本)

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テレビアニメ化された「啄木鳥探偵處」のパンフレット

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伊井圭さんからの書簡など(その1部分)

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伊井圭さんの書簡や著書などー1





石川啄木記念館の「2020 啄木祭」(6月6日)は中止です(残念!)

石川啄木記念館に「2020 啄木祭」について問い合わせたところ、下記の返信がありましたので、啄木愛好者の皆さんへ、湘南啄木文庫よりお知らせいたします。

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(略)

 新型コロナウィルス感染症拡大防止の関係から、石川啄木記念館はじめ盛岡市の博物館施設は「4/25~5/10」、文化会館・公民館は「4/21~5/6」の臨時休館の指示が出ました。

 また、私どもが事務局を務める「2020啄木祭」も先般中止が決まりました。ゲストは、若い人たちに大人気の声優・浅沼晋太郎氏(アニメ「啄木鳥探偵處」の啄木役)でしたので、非常に残念です。(略)

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浅沼晋太郎さんが声優として出演する「啄木鳥探偵處」は、月曜日の夜12時からBSフジテレビ(他の地方局でも日時を違えて放映されます。詳しくは「啄木鳥探偵處」で検索してください)にて放映中です。

若者世代を意識した作品(第一話を見た印象)ですが、啄木と金田一京助の友情など家族で見ても楽しめる作品ですから、放映時間が遅いという人は、ぜひ、録画してご覧になってみてください。

浅沼晋太郎さんの声が啄木のイメージにぴったししていることや、浅沼晋太郎さんが啄木と同郷の出身者ということも不思議です。どうぞ、家族でお楽しみください。

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「啄木鳥探偵處」-1

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「啄木鳥探偵處」の各局の放映開始と時間案内