湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

北海道新聞(2023/01/29)が2頁にわたり明治期の啄木を紹介!

北海道新聞記者の黒川伸一氏(文)と小川正成氏(写真)による明治41年1月に釧路の駅に降り立った啄木が見た当時の風景と啄木の心境を2面にわたる特集記事として伝えている。

この新聞は北海道在住の友人から送って頂いたものであるが、それを写真にて紹介する。

一昨日(2月2日)の釧路は零下15度であったと友人の手紙には書き添えてある。

明治期の釧路の真冬は今の私たちの想像を超える寒さであったことは確かであろう。

啄木はそのような環境の中で何を得て、何を残して釧路を去ってきたのか。

黒川記者の文節からは、それらを示唆する言葉も読み取れる。

個人的な話だが黒川記者には私も2回ほどお目にかかったことのある。北海道に於ける啄木の姿を折に触れて紹介されてきた記者であり、その誠実な人がらも記憶している。今回の記事を拝見して黒川記者の啄木探究とその温く、啄木の人間性を見つめる記事に深く感動した。

小川正成氏が担当された写真にも今なほ真冬の釧路の厳しさを伝えるためのご苦労が垣間見られて、思わず写真に見入ってしまったことも記して置きたい。 (2023年2月4日 湘南啄木文庫 主宰 佐藤 勝)

北海道新聞2023年1月29日(日曜版1面)

北海道新聞2023年1月29日(日曜版2面)