湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

啄木の贋作が頻繁に出品されるヤフオクにご注意を!

性懲りも無く、何度も、何度もヤフオクに「啄木直筆短冊」として偽物と思われる短冊が途方も無い値を付けて出品されておりますから気をつけましょう!
啄木の贋作が頻繁に出品されるヤフオクにご注意を!

私に言わせると、この出品者の「逃げ口上」が悪質なのです。

偽物か本物か分からないが、品物の出どころが云々という件には視聴者に対して、「自分は正直な業者です」と勘違いさせるための言葉が「計算づくめ」の意図が見え見えなのです。
啄木短冊の偽物は、これまでにも何度か登場してます。しかし、啄木の短冊は存在しないのです。実際に騙されて大金で購入した人もおりますが、それは購入者が無知であったからです。

啄木が生涯に1枚だけ、短冊に歌を書いたことは知られております。また、それが、焼失して現存しないことも知られていることも事実です。

啄木本人が、短冊を一度だけ、断り切れずに書いたことを日記に記しております。
間島琴山と言う「明星」の仲間のためにですが、間島は、これを空襲で焼失したことを戦後に2回も雑誌に書いております。間島に書いた短冊の歌は「東海歌」ではありません。

私がヤフオクので画面で見る限り、巧みに啄木の歌稿ノートの書体を真似た悪質な贋作ですが、この業者には、以前も質問の形で偽物であることを忠告しておりますが、また、同じ物を忘れた頃に、しかも同じヤフオクに出品して居るので、啄木の愛好家の人は気をつけてください。
但し、世の中には贋作を自己満足のために収集されている人もおります。
そのような贋作愛好家も罪を被るべきですが、洋の東西、又、芸術の分野も問わず、贋作の製作を生業としている輩のいることも事実です。
こうした輩を締め出すには、暴きたてるだけでは効果の無いことも承知しておりますが、購入者(入札者)が本人なら、それも良いかと思います。

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何度もヤフオクに出品される啄木短冊の贋作です。

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善人ぶった問題の「能書き」です。特に青文字の部分が私には巧みな詐欺師の用語と重なります。

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「能書き」の補足も問題ですから書いた人の裏を注意深く読み解きたいと思います。