本稿は近藤典彦先生が華道「真生流」の機関誌「真生」第295号/季刊発行誌/非売品(2014年/平成26年10月10日発行)から第313号(2020年/令和2年10月20日発行)に17回にわたり連載した石川啄木の「花」に関する話題を中心として啄木の歌の解釈と、その人生を語った珠玉のエッセイ集です。
今回は「石川啄木と花」其の第9回「黄なる草花」(連載NO.10)を掲載いたしました。
※詳しいことは第1回掲載の「石川啄木と花・プロローグ」初回の項をご覧ください。
★なお、余談ながら執筆者の近藤先生と話した時に伺ったのですが、本稿が雑誌に掲載された後で近藤先生のもとに一通の手紙が届いて「黄なる花」の名前は云々ですから次回に訂正してくださいということが綴られていたとのことでした。
歌の鑑賞を知らない人なのだと思うが「訂正してください」は行き過ぎた言葉ですし、愚問です。
「この歌の命である主題は「今も名知らず」なのです」と近藤先生が文章の中に明記しております。