湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

毎日新聞(東京:朝刊) 2018年9月18日 市田忠義氏/上 今に生きてくる「啄木歌集」

毎日新聞(東京:朝刊)
2018年9月18日
市田忠義氏/上 今に生きてくる「啄木歌集」
ロングバージョン
10歳のころに父が亡くなり家は貧しかった。新聞小説や短歌が好きだった母の影響で自分も文学に興味を持つようになった。石川啄木にひかれたのは、中学校の国語の授業がきっかけだ。「たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」を読んだと思う。情緒豊かで情景が浮かぶような啄木の詩をすぐに気に入った。
 当時は本を買う余裕がなく図書館に通い詰めていた。そこで歌集「一握の砂」「悲しき玩具」を借り、合計7…