湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

啄木は二度造られる――明治の啄木、昭和の啄木    川野里子

石川啄木に関する文献の量は毎月どれくらいの数なのだろうか。自分が啄木文献を探し歩いていた50年前とネットで検索できる今日の量を一概には比較できないが、とにかく多い。間もなく刊行される拙著『補輯 石川啄木文献書誌集大成』(桜出版)の正篇となる『…

全国各地で啄木祭や啄木学級が、8月現在で8回も開かれていた!

8石川啄木記念館主催の「啄木祭」/開催日・期間:平成30年6月9日(土)/時間:13:30開演 (13:00開場)/場所:姫神ホール(盛岡市渋民文化会館)/講師:ロジャー・パルバース氏(作家・劇作家・演出家)ですが、他に国際啄木学会盛岡支部会主催の「啄木忌前夜…

エッセー「はじめの1首」は啄木の歌だった・西澤 康子

隔月刊短歌雑誌「りとむ」9月号(通巻158号)に西澤康子氏が小学4年生の時に出会った啄木短歌との思い出を心温まる短文として綴ったエッセーが冒頭の短歌雑誌「りとむ」に載ったものです。 著者に無断で恐縮ですが、啄木文庫ブログ版の読者限定でのせまし…

好評だった劇団コルバタ上演の「飛行機の高く飛べるを.」を観劇して

24日(金)から開幕した、平山 陽(脚本)劇団コルバタ「飛行機の高く飛べるを.」を一昨日、二十数人の仲間と見に行った。 先ず、第一の感動は通し稽古を見た時の想像を遥かに超える舞台になっていたことでした。そして、最初の驚きは、シンプルな舞台装置が…

社会福祉法人風土記<39>岩手愛児会 上 まれな医療系児童養護施設

【福祉新聞】(WEB) ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな(『一握の砂』) 歌人、石川啄木(1886~1912)が故郷の岩手県渋民村(現・盛岡市)で眺めた南部富士の岩手山それに姫神山を詠んだといわれる。盛岡市上田松…

河﨑洋充 詩集『菜の花の駅』を読む  (2018年8月)

河﨑さん、とうとうすごい本をだしましたね。私は昨夜からずっと興奮してます。 河﨑さんは、健在だったのだとわかっただけでも嬉しいのに、こんな美しい詩を今も書いていたなんて本当に嬉しいです。そして、自分を涙もろくなったのか?と疑ってしまうほど、…

『飛行機の高く飛べるを。』劇団 コバルタ が 公演「新宿スターフィールド 」で

病床で啄木の歌集と出会い…『飛行機の高く飛べるを。』公演 8/24~26 [『飛行機の高く飛べるを。』チラシ] コルバタ主催第19回公演 『飛行機の高く飛べるを。』 脚本/平山陽 演出/ささおかみゆき ささおか組が動きだしました! テレビプロデューサー平山陽…

啄木の「歌碑建立」に秘められた謎があった?

国際啄木学会の東京支部会と地域住民が一体となった、啄木の終焉の地に「啄木歌碑建立」を、の運動が実を結んだのは3年前であった。 このたび「劇団コバルタ」によって、その劇的な事実の経緯を脚本家の平山陽氏が創作舞台劇として再現されました。そこには…

近藤典彦「石川啄木と花」(11)

華道界の季刊誌「真生」307号に掲載の近藤典彦氏の「白い躑躅(つつじ)」は、明治の時代に啄木が暮らした渋民村の宝徳寺の池のほとりに咲く白いつつじの花から、ある女人の姿を訪ねあてました。彼女は渋民村でただ一人の近代的な教育を受けた女性だった…

近藤典彦氏が華道界の季刊誌「真生」に連載されている啄木の「花の歌」についての文章を楽しみに読ませて頂いているので、今年度の分から湘南啄木文庫のブログでも紹介させて頂くことにしました。お楽しみに写真版でご覧ください !