湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

「2019年 啄木祭」のお知らせ! 5月12日(日)!

新日本歌人協会が主催する「2019 啄木祭」が下記のように開催されます。

日時:5月12日(日)13時30分開場/14時開会

場所:東京都しごとセンター講堂 

   ※(千代田区飯田橋3-10ー3)

参加費:1200円(前売券:1000円)

   ※前売電子チケット :httos://takuboku2018.peatix.com

                又は    :    httos://twitcasting.tv/kimihikoootsuru

主催:新日本歌人協会(東京都豊島区南大島3-40-8ー3F)

   ※TEL:03-9602-0802 : FAX:03-6902-0803

f:id:s-takuboku:20190303215054j:plain

2019年 啄木祭

 

朝日新聞が「社説」に取り上げて惜しむ”ドナルド・キーン氏の逝去”

以下の線内は朝日新聞ネットニュースからのコピーであり、写真は東京新聞が伝えたドナルド・キーン氏の訃報記事である。

 

 

 

写真を投稿  

 写真を投稿
今月のファイル利用量
 

写真を投稿  

 写真を投稿
今月のファイル利用量 0%
 
 
 

f:id:s-takuboku:20190301124704j:plain

0%
 
 
 
 

f:id:s-takuboku:20190301124804j:plain




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(社説)キーン氏逝く 愛情と苦言を残して

20192260500

 日本文学研究者のドナルド・キーン氏さんが亡くなった。

 繊細さとあふれる情熱をもって、骨太でスケールの大きな仕事に挑み続けた学究だった。

 太平洋戦争が始まる直前の1940年、ニューヨークで源氏物語の英訳に出会う。語学将校として沖縄やハワイに従軍し、戦後は京大に留学した。

 日米を往復しながら、芭蕉近松から三島由紀夫安部公房まで、多くの作品の翻訳に没頭した。古事記に始まり現代までを見渡す文学史の著作を、20年以上かけて執筆した。

 心を砕いたのは、海外にも国内にも根強くある「日本文化は不可解で異質だ」との評価を取りのぞくことだった。日本的とされる、心の内の小さな揺れや動きを表現する文学を個性として認め、そこにある感受性や美意識を愛し、同時に「私」を超える普遍性を見いだした。

 日本文学は決して日本だけのものではない。世界の人々の心を打つ不滅の作品なのだと確信し、期待してやまなかった。

 その営みが、一握りの読者しか持たなかった日本文学を世界の舞台に引きだした功績は大きい。いまや国境にかかわりなく多くの作家の作品が読まれている。素地をつくり、豊かにしてくれた第一人者だった。

 「何より人間に興味がある」

 晩年の20年余り、人物評伝に力を入れた理由を、キーンさんはそう述べた。明治天皇渡辺崋山正岡子規石川啄木ら、変化の時代を柔軟に生き抜く姿に、日本人の強さを見た。

 東日本大震災を機に、かねての思いを実行して国籍を取得した。これを、はやりの日本礼賛の文脈で語るのは間違いだ。対談で「日本人になったからには日本の悪口もどしどし言うつもりです」と語っている。

 実際、キーンさんは、バブル崩壊後の日本社会のありように辛口だった。内向き志向、他者への配慮を欠いたふるまい。憲法9条が改定の動きにさらされている現状も批判した。

 本に親しんできた日本人が、テレビやゲームに興じ、古典と向き合う時間をなくしてしまっている風潮も惜しんだ。

 そういう「ファストフード」から得られる喜びには限りがあると指摘し、人間性の探求に駆り立てる文学が再び必要とされるかもしれないと書いた。近年は、現代の私たちに通ずる孤独や、自信と不安が背中合わせの矛盾を描いているとして、啄木の作品を勧めていた。

 豊かな文化の中に可能性がある――。キーンさんの言葉を、静かにかみしめたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朝日新聞の社説を読みながら、私たちは、またひとつ大きなものを喪ってしまったのだと思った。

特に、ドナルド・キーン氏は謙虚に日本文学を通して日本人の心と文化を理解しようとしていた人であった。

ゆえにか、政治家との親しい交わりは聞こえてこなかった。政治家には日本人の心を理解して、それを継承することの意義を理解する人が居ないと思ったのかも知れない。(2019年3月1日 湘南啄木文庫 主宰 佐藤 勝)

 

朝日新聞(夕刊)2019年2月21日(木)に載った「石川啄木」の特集記事を紹介します。

朝日新聞(東京本社版)夕刊には「アクティブ」・「訪ねる」という記事が時々載る。

今回は「文豪・文人ゆかりの地・石川啄木 東京都文京区」として啄木の終焉の地に建立された歌碑や周辺の散策に誘う懇切丁寧な記事なので写真を撮って紹介したが実物をご覧になりたい方はお近くの図書館などでご利用ください。

f:id:s-takuboku:20190222010943j:plain

2019年(平成31年)2月21日:朝日新聞(夕刊)文豪・文人 石川啄木(東京都文京区)

 

小川美那子コンサート「啄木の魅力を歌う」(相模大野駅のホテルセンチュリー)

小川美那子コンサート(相模大野駅のホテルセンチュリー)

案内・「啄木の魅力を歌う

f:id:s-takuboku:20190218093934j:plain

第30回 「啄木の魅力を歌う 小川美那子コンサート」案内


小川美那子コンサート」
日時:2019年2月29日/13:00~15:40
演目:第一部・歌声喫茶/第二部・啄木の魅力を歌う
会場:小田急線「相模大野駅」改札前の「ホテルセンチュリー」8F(フェニックス)
料金:3600円(予約:042-767-1113:ホテルセンチュリー相模大野)

啄木からの「節子讃歌」が聞こえるような舞台劇にご期待ください!

平山陽さんの啄木シリーズ作品としての5作目になるかと思いますが、今回の主人公は「啄木の妻・節子」ですので、興味津々です。
「節子の啄木への愛が無かったなら、啄木の名がいまにのこることは無かった」と私は思う。
ゆえに節子の生涯は哀れですが素晴らしいのです。節子の「啄木讃歌」と言うべきか、否、今となっては啄木からの「節子讃歌」と言うべきなのでしょう。5月の舞台が楽しみです。

 
画像に含まれている可能性があるもの:1人
画像に含まれている可能性があるもの:1人
画像に含まれている可能性があるもの:2人
平山 陽

方の会第64回公演
『節子〜愛の永遠性を信じたく候』
作 平山陽 演出 狭間鉄

方の会 石川啄木 ( MARU)シリーズ第4弾!妻節子との愛の軌跡を描く。
借金、嘘、女、漂白・・・。
文学の為に自由奔放な生活を送る啄木の影で耐え忍び生涯を支えた妻・節子。
結婚式の日、花嫁の横に花婿の姿はなかった。
騒然となる中、花嫁・節子は一言。

「私は愛の永遠性なるを信じたく候」

一途に愛を貫いた真実の物語ー。

会場 築地本願寺ブティストホール
〒104-0045 東京都中央区築地3-15-1 築地本願寺内第一伝道会館2階

日時 2019年5月16日(木)〜19日(日)
16日 (木 19時〜
17日(金)14時〜、19時〜
18日(土)14時〜、19時〜
19日(日)13時〜、17時〜

入場料 4000円

【弊社チケット取り扱いメール】
info@iandifactory.com
日時、枚数、お名前をお知らせください。