湘南啄木文庫ブログ

このブログは佐藤勝が個人的に収集した歌人・石川啄木に関する「よろず」情報を紹介いたします。また、私の雑多な日常的な話題や趣味の世界(落語や演劇鑑賞、読書体験)なども記してゆきますが、いずれの部門の同好の方々からのご協力なども頂くことが出来れば有難いです。なお、石川啄木に関する文献を主にした「湘南啄木文庫」のホームページ(http://www.ne.jp/asahi/shonan/takuboku/)の方も覗いて頂ければ嬉しいです。

「啄木・賢治と平泉」 石川啄木記念館長(森義真氏)が講演! 

石川啄木記念館館長である森義真氏が来る2018年10月12日に、平泉町立図書館にて「啄木・賢治と平泉」と題して講演されます。お近くの方はお出かけください。

※参加費無料/先着60名

※問い合わせは平泉町立図書館まで

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ジャグラ・自費出版ネット 大賞に福地純一氏の『石川啄木と北海道』第21回日本自費出版文化賞の入賞作決定

講評を述べる鎌田慧審査委員会(左)と日本自費出版ネットワークの中山千夏代表理事

日本グラフィックサービス工業会主催、日本自費出版ネットワーク主管の「第21回(2018年)日本自費出版文化賞」最終選考会が9月5日、東京都武蔵野市の東急REIホテルで開催され、大賞、部門賞など入賞作品および入選作品が決定した。同日、選考結果が発表され、大賞には、研究評論部門の福地純一著『石川啄木と北海道 ‐その人生・文学・時代‐』(㈱鳥影社、モリモト印刷㈱)が受賞した。表彰式は、10月6日、東京都新宿区のアルカディア市ヶ谷で行われる。

 

第21回(2018年)日本自費出版文化賞 (カッコ内は発行者、印刷所)

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<大賞>

福地純一著『石川啄木と北海道 ‐その人生・文学・時代‐』(㈱鳥影社、モリモト印刷㈱)

【論文】 石川啄木の推敲      大室精一(国際啄木学会副会長)

 国際啄木学会の副会長の大室精一氏が短歌総合誌「現代短歌」2018年6月号に「石川啄木の推敲」という論文を発表された。大室氏は先年『『一握の砂』『悲しき玩具』編集による表現』(おうふう・2016年12月)という大著を出しておられるが、その著は未踏の「啄木歌集の謎」に迫ったもので学会をはじめ、多くの啄木愛好者や研究者に「新しい啄木」の姿を強く印象付けるものであった。

 頭書の論文は その序論的なものであるが、啄木の2冊の歌集がどのような意図をもって編集されたのか、これまでに誰も踏み込まなかった分野へ、10年前に最初に踏み込んだのが大室氏であった。爾来、研究を重ねてなった大著は多くの研究者に多大な貢献を寄与する書として歓迎されている。

 その大室氏が書いた論文ということで別の短歌総合誌「短歌往来」(2018年8月号)にて高山邦男氏の担当する「評論月評」で高く評価しているので、公立図書館のコピー解除を機に、ここで大室氏の論文と高山氏の「月評」を一挙に紹介する。

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(2018年9月7日 湘南啄木文庫主宰 佐藤 勝)

啄木は二度造られる――明治の啄木、昭和の啄木    川野里子

石川啄木に関する文献の量は毎月どれくらいの数なのだろうか。自分が啄木文献を探し歩いていた50年前とネットで検索できる今日の量を一概には比較できないが、とにかく多い。間もなく刊行される拙著『補輯 石川啄木文献書誌集大成』(桜出版)の正篇となる『石川啄木文献書誌集大成』(武蔵野書房:1999年)と比較してみると面白い。旧著には約100年間の文献を収集して収めて数は約2万200百点であるが、今回は前著の刊行後に発行された16年間の文献約8千点を収めている。

表記の川野里子氏の啄木論は啄木受容論であるが、時代によって啄木の読まれ方は異なるのだという論法であるが、貴方はどのように思われるか?。写真版では読みにくいと思うが図書館の貸し出し、コピー止めの解除を待って紹介した。

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全国各地で啄木祭や啄木学級が、8月現在で8回も開かれていた!

石川啄木記念館主催の「啄木祭」/開催日・期間:平成30年6月9日(土)/時間:13:30開演 (13:00開場)/場所:姫神ホール(盛岡市渋民文化会館)/講師:ロジャー・パルバース氏(作家・劇作家・演出家)ですが、他に国際啄木学会盛岡支部会主催の「啄木忌前夜祭」(盛岡市おでって小ホール:4月12日)/盛岡市&東京・文京区主催の「啄木学級 文の京講座」(日時:平成30年7月6日(金曜日)14時開演(13時開場)/場所:文京シビックホール小ホール/対象:文京区在住・在勤・在学者/定員:180名(区民枠・抽選)/主催:文京区・盛岡市・(公財)盛岡観光コンベンション協会
/共催:盛岡デー実行委員会・(公財)盛岡市文化振興事業団・石川啄木記念館受講料:無料)/
講演「日本文学における啄木」:平野啓一郎氏(小説家)/
講師平野啓一郎氏写真

撮影:瀧本幹也

対談「心をつかむ啄木の表現」

平野啓一郎氏(小説家)、森義真氏(石川啄木記念館館長)/文京区シビックセンター)以上のほかに、短歌雑誌「新日本歌人」9月号に載った紹介欄には伝国各地で5回の「啄木祭」の集いが開かれて居ることが解る。啄木忌や啄木祭が開かれる意図は主催者によって異なるが共通していることは「啄木作品を新しい目で読み返そう」ということがモチーフになっていることである。新しい啄木を貴方は何所に見つけますか?。

そして、啄木の集いはまだ続きます!

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エッセー「はじめの1首」は啄木の歌だった・西澤 康子

月刊短歌雑誌「りとむ」9月号(通巻158号)に西澤康子氏が小学4年生の時に出会った啄木短歌との思い出を心温まる短文として綴ったエッセーが冒頭の短歌雑誌「りとむ」に載ったものです。

著者に無断で恐縮ですが、啄木文庫ブログ版の読者限定でのせました。読者である貴方の啄木短歌との最初の出会いは何所だったのでしょうか?

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